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M&A仲介の報酬体系は?中小M&Aガイドラインの手数料の種類とレーマン方式

更新日 2026-11-02|運営 AI Mediaz(屋号)|PR 記事内に広告を含みます

結論(先に3行で)

  1. 中小M&Aガイドライン(第3版、令和6年8月)は、仲介者・FAの手数料の種類として着手金・月額報酬・中間金・成功報酬を挙げています。
  2. 成功報酬は、取引の金額が大きくなるほど料率が下がるレーマン方式で計算されることが多く、最低手数料が設定されることも多いとされています。算定の基準(譲渡額・移動総資産額・純資産額)で金額が変わります。
  3. M&A仲介会社で働く人の給与は、会社の報酬体系とは別に、各社の給与規程で決まります。応募時は固定給と成果連動部分を確認します。
手数料は4種類。成功報酬は算定基準で変わる
図解:手数料は4種類。成功報酬は算定基準で変わる(出典:中小企業庁「中小M&Aガイドライン(第3版)」第1章Ⅴ)

M&A仲介の手数料にはどんな種類がある?

中小企業庁「中小M&Aガイドライン(第3版)」(令和6年8月)は、第1章Ⅴ「仲介者・FAの手数料についての考え方の整理」で、手数料の種類として次の4つを挙げています。

種類払う時期
着手金仲介契約・FA契約を結んだとき
月額報酬(リテイナー)契約期間中に毎月
中間金基本合意の締結時など、手続きの途中
成功報酬M&Aが成約したとき

どの手数料があるか、いくらかは、仲介者・FAごとに違います。手数料がかからない段階を設けている業者もあれば、着手金や月額報酬がある業者もあります。

レーマン方式とは?

成功報酬の計算でよく使われるのがレーマン方式です。ガイドラインは、レーマン方式を「実務上多く用いられる算定方式」として、依頼者である中小企業が留意すべき点を書いています。レーマン方式は、基準となる金額をいくつかの段階に分け、金額が大きい段階ほど低い料率を掛けて合計する方式です。

ここで大事なのは「何を基準の金額にするか」です。ガイドラインは成功報酬の算定基準として、譲渡額(譲受額)、移動総資産額、純資産額を挙げています。移動総資産額は、一般に譲渡額に(譲り渡す会社の)負債額を加えた額を基準とするもので、譲渡額を基準にする場合より基準が大きくなり、同じ料率でも成功報酬が高くなります。実際の定義は契約書と業者の説明で確認してください。

最低手数料とは?

最低手数料は、レーマン方式などで計算した額が一定額に届かない場合に、その一定額を手数料とする定めです。ガイドラインは、最低手数料が設定されることが多いことを踏まえて、その金額の分布状況や適用事例を紹介しています。小規模なM&Aでは、計算上の成功報酬より最低手数料のほうが高くなり、譲渡額に対する手数料の割合が大きくなることがあります。

第3版で何が強化された?

中小企業庁のQ&A資料によると、第3版では、仲介者・FAが、手数料に関する事項を明確に説明し、手数料の対価として提供する業務の内容を、M&Aのプロセスごとに整理して説明することが求められています。また、仲介者は、相手方(もう一方の当事者)の手数料体系(料率、算定の基準、最低手数料、支払の時期)も説明すること、双方の手数料の合計がM&Aの成否や条件に影響しうることを説明することが求められています。テール条項(契約終了後も一定期間、手数料の対象とする条項)は、テール期間を最長でも2〜3年以内を目安とすることなども示されています。

M&A支援機関登録制度との関係は?

中小企業庁の「M&A支援機関登録制度」に登録したFA・仲介業者は、ガイドラインの遵守を宣言しています。2026年3月9日の公表では登録数は3,399件で、登録業者の手数料体系も公表されています。

M&A仲介で働く人の給与との関係は?

M&A仲介会社が受け取る手数料と、そこで働く人の給与は別のものです。給与は、固定給に加えて成約に連動する賞与(インセンティブ)がある体系が多いと言われますが、計算方法は会社ごとの給与規程で決まります。応募する場合は、固定給と成果連動部分の割合、計算方法、支払の時期を書面で確認してください。仕事の内容と未経験からの転職はM&A業界への転職、FAとの違いはFAS・M&Aアドバイザリーで整理しています。

売り手と買い手で手数料はどう違う?

M&A仲介では、仲介者が売り手と買い手の両方と契約し、両方から手数料を受け取ることがあります。手数料の種類や額は、売り手と買い手で違うことがあります。中小M&Aガイドライン(第3版)は、仲介者に相手方の手数料体系(料率・算定の基準・最低手数料・支払の時期など)の説明を求め、双方の手数料の合計がM&Aの成否や条件に影響しうることも説明するよう求めています。両方から手数料を受け取る仕組みには利益相反の懸念があるため、とされています。

一方、FA(ファイナンシャル・アドバイザー)は、売り手か買い手のどちらか一方と契約し、その側の利益のために助言します。仲介とFAのどちらを選ぶかは、M&Aを進める会社が、それぞれの特徴と手数料を比べて判断することになります。

手数料の比べ方は?

手数料を比べるときは、料率だけでなく、次の点をそろえて比べます。

同じ料率でも、算定の基準が違えば手数料は大きく変わります。中小企業庁のM&A支援機関登録制度では、登録業者の手数料体系が公表されているため、比べる材料として使えます。

M&A業界で働く人がこの仕組みを知るべき理由は?

M&A仲介会社やFASで働く場合、自社の手数料の仕組みを顧客に説明することも仕事の一部です。ガイドラインは、手数料に関する事項を明確に説明し、提供する業務の内容をM&Aのプロセスごとに説明することを求めています。手数料の仕組みを正しく説明できることは、顧客の信頼を得るための基本です。転職を考えている人にとっても、応募先の会社がガイドラインを守る姿勢を持っているか(登録制度への登録、手数料体系の公表)は、会社を選ぶ材料の1つになります。

テール条項とは?

テール条項は、仲介契約やFA契約が終わった後も、一定の期間内に、契約中に紹介された相手とM&Aが成立した場合に、手数料の支払いを求める条項です。中小企業庁のQ&A資料は、テール期間は最長でも2〜3年以内を目安とすることや、対象をその業者が関与・接触し、売り手に紹介した相手(少なくとも社名を開示した相手)に限ることなどを示しています。これらを満たせば必ず有効と認めるものではない、とも書かれています。

手数料の説明を受けるときの質問例は?

仲介者やFAから手数料の説明を受けるときは、次のような質問をすると、比べやすくなります。成功報酬の算定基準は何か、最低手数料はいくらか、成約しなかった場合に払う手数料はあるか、相手方からも手数料を受け取るか、提供する業務の範囲はどこまでか、テール条項の期間と対象は何か、です。

この記事のまとめは?

中小M&Aガイドライン(第3版)は、手数料の種類として着手金・月額報酬・中間金・成功報酬を挙げ、レーマン方式と最低手数料について留意点を示しています。算定の基準によって成功報酬は大きく変わるため、基準・最低手数料・業務の範囲をそろえて比べます。M&A業界で働く人にとっても、手数料の仕組みを正しく説明できることは顧客の信頼の基本です。

M&A業界の求人を扱う窓口は?

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各社公式・厚労省の公開情報で 2026-11-02 に確認。「—」は確認できなかった項目です。

よくある質問

M&A仲介の手数料の種類は?
中小M&Aガイドライン(第3版)は、着手金・月額報酬・中間金・成功報酬の4つを挙げています。どれがあるか、いくらかは業者ごとに違います。
レーマン方式とは?
基準の金額を段階に分け、金額が大きい段階ほど低い料率を掛けて合計する成功報酬の計算方式です。基準を譲渡額・移動総資産額・純資産額のどれにするかで金額が変わります。
最低手数料とは?
計算上の成功報酬が一定額に届かない場合に、その一定額を手数料とする定めです。小規模なM&Aでは手数料の割合が大きくなることがあります。
M&A仲介で働くと年収は高い?
会社の手数料と社員の給与は別です。給与は固定給と成果連動の賞与で決まることが多く、成約の有無で変わります。給与規程を確認してください。

出典・確認したページ

  • 中小企業庁「中小M&Aガイドライン(第3版)」(令和6年8月):第1章Ⅴ「仲介者・FAの手数料についての考え方の整理」:手数料の種類(着手金・月額報酬・中間金・成功報酬)、レーマン方式及び最低手数料、成功報酬の算定基準(譲渡額・移動総資産額・純資産額)(2026-11-02確認)
  • 中小企業庁「中小M&Aガイドライン(第3版)」についてのQ&A資料:手数料と提供業務(M&Aのプロセスごと)の説明、相手方の手数料体系(報酬率・報酬基準額・最低手数料・発生時期)の説明、利益相反、テール条項(最長でも2〜3年以内の目安、紹介した相手に限定)、登録支援機関の遵守時期(2026-11-02確認)
  • 中小企業庁「M&A支援機関登録制度」登録FA・仲介業者の公表(2026年3月9日):登録数 3,399件(法人2,606件・個人事業主793件、2026年3月9日時点)、制度は2021年8月創設、手数料体系の公表(2026-11-02確認)
  • M&Aキャリア 公式:M&A業界への転職相談、運営 エムホールディングス株式会社(東京都港区南青山)、M&A仲介会社の求人(許可番号の記載は確認できず)(2026-11-02確認)
  • NewMA 公式トップ:M&A・コンサル業界のハイクラス転職支援、M&A仲介・FAS・ITDX/戦略/人事組織コンサル・経営企画・PEファンド等の求人、許可番号 27-ユ-304092、大阪市中央区淡路町(2026-11-02確認)

この記事は 2026-11-02 時点で公的機関・各社公式ページを確認して書いています。制度や各社の条件は変わることがあるため、申込み前に公式ページで最新情報を確認してください。体験談・口コミは掲載していません。